こんにちは、Apple ProRAWを使って写真撮影しているやましん(@Yama_Shin_0216)です。
みなさんはApple ProRAWって知っていますか?
Apple ProRAWはiOS14.3以降の一部のモデルで使える写真撮影の機能です。
このApple ProRAWのおかげで、僕がiPhoneで撮影した写真がさらに良い仕上がりに。
iPhoneで撮影した写真をさらにより良くしたい方はぜひ見ていってください!
Apple ProRAWとは
Apple ProRAWについて
Apple ProRAWは、Apple独自の画像フォーマットでRAWデータにあたります。
一般的なRAWデータとの違いは、iPhoneの画像処理を使うことができる点。
つまり、RAWデータだけどiPhoneの機能であるスマートHDRやDeep Fusion、ナイトモードとの併用ができるんですよね。
RAWデータと現像後の写真の中間的な立ち位置なのがApple ProRAWです
ちなみに、拡張子は通常の場合「.HEIC」なのに対し、Apple ProRAWでは「.DNG」になります。
使用できる機種
Apple ProRAWを使えるのは、iOS14.3以降のiPhone12Pro以降のProモデル。
2023年1月時点ではiPhone12~14のPro・ProMAXモデルのみが使える感じですね。
Apple ProRAWに対応しているか、お使いの機種を確認してみましょう。
Apple ProRAWの使い方
Apple ProRAWの使い方を「事前設定」と「写真撮影時」に分けて紹介していきます。
2つに分けて説明しますが、めっちゃ簡単に設定できるので心配無用!
ちなみに、今回の説明ではiPhone13Proを使っていきます。
事前設定
1.設定アプリを開きます。
2.設定を開いたあと、純正カメラアプリを選択。
3.フォーマットを選択して移動します。
4.移動後、「Apple ProRAW」をオンに。
5.一番上にあるカメラ項目の「高効率」を選択。
以上で事前設定は完了です。
次はいよいよAppleProRAWでの写真撮影に入っていきます。
写真撮影時
1.純正カメラアプリを開きます。
2.下のモードを「写真」に選択(ポートレートやパノラマなど他のモードでは使えないため)。
3.右上にある「RAW」と書いてある部分をタップします。
4.「RAW」の斜め線が外れたらRAWモードがオンになるので、そのまま撮影すればApple ProRAWでの撮影が完了です。
通常撮影とApple ProRAWとの比較
ここからは、「撮影して何もしない時」「撮影して加工した時」「ファイルサイズの違い」で通常の写真との違いを見ていきます。
撮影して何もしない時
写真撮影してから一切加工せずに比較した場合はこんな感じ。
「え、何が違うの?」って思う方が多いと思いますが、まさにその通りで違いはありません。
Apple ProRAWではiPhoneの画像処理が施されていると言いましたが、それは通常の写真にも言えるため仕上がりは同じになるんですよね。
そのため、全く同じカメラで撮影し、全く同じ画像処理を施した写真同士を比較したということになります。
撮影して加工した時
無加工時は全く変わりませんでしたが、加工となると結構違いがでてきます。
ぱっと見ただけではわかりませんが、背景部分を見てみると通常撮影した写真の方がシャープなんですよね。
実は、通常撮影した写真のシャープさは画像の劣化によるもので、本来は背景をボカして撮影しています。
そのため、RAWデータを加工した方が理想的な仕上がりになっており、画像の劣化もかなり少ないです。
ファイルサイズの違い
Apple ProRAWの写真と通常の写真でファイルサイズを比較すると結構違います。
Apple公式の説明では10~12倍Apple ProRAWデータの方が大きいはずなのですが、僕の場合は20倍近くという結果に。
写真によると思いますが、通常の写真と比べるとApple ProRAWの写真のファイルサイズはかなり大きくなるということが言えますね。
Apple ProRAWを使うメリット
Apple ProRAWを使うメリットは以下の2つです。
- iPhone内で手軽にRAWデータを扱える
- 逆光や暗所の撮影に対応できる
iPhone内で手軽にRAWデータを扱える
Apple ProRAWを使えば、撮影から現像までをiPhone内で完結することができます。
「いちいちPCに持っていってソフトで現像……」なんてこともせず、iPhone純正写真アプリだけで加工と現像ができちゃうんですよね。
しかも、純正アプリで加工した後に勝手にjpegにしてくれますよ!
iPhoneでささっと撮影と加工をし、TwitterやInstagramに投稿なんてことも可能。
細かいことをしなければ、マジで手軽にRAWデータを扱うことができちゃいます。
逆光や暗所の撮影に対応できる
Apple ProRAWでは加工によって、逆光や暗所など条件が悪い場所でも対応できます。
例として、薄暗いところで撮影したイヤホンの写真を元に見ていきましょう。
この構図で通常の写真とAppleProRAWで撮影し、それぞれに全く同じ加工を施したところ以下のようになります。
通常の写真では無理やり明るくした感がでてしまっていますが、Apple ProRAWの方ではかなり自然に明るくなってるんですよね。
しかも、通常の写真では加工によって画像自体の劣化も……。
こんな感じで暗所や逆光など条件が悪くとも、Apple ProRAWで撮影して加工すれば思い通りの仕上がりになります。
Apple ProRAWの注意点
Apple ProRAWの注意すべきところは以下の2つです。
- 加工しない人にとっては恩恵がない
- ファイルサイズが大きい
加工しない人にとっては恩恵がない
Apple ProRAWで撮影しても無加工の場合は通常の写真と一切変わりません。
先ほどの比較のとおり、通常時と全く同じ条件で写真が仕上がるんですよね。
加工がしやすいという最大のメリットを持つApple ProRAWにおいて、加工をしないというのは意味ないと言わざるを得ません。
そのため、写真を加工しない場合は通常の方で撮影しましょう。
ファイルサイズが大きい
通常で撮影した写真と比べると、Apple ProRAWで撮影した写真のファイルサイズはかなり大きいです。
ファイルサイズの比較では、僕の場合AppleProRAWで撮影したファイルサイズは20倍近くに。
そのため、Apple ProRAWでパシャパシャしてたらいつの間にかストレージがもう無いなんてことも。
AirDropやiCloud経由でPCに転送できますが、iPhone単体での保存量はかなり減ってしまいます。
そのため、Apple ProRAWで撮影するかどうかを見極めながら使う必要があります。
Apple ProRAWは、写真をそれなりに加工したい時や、暗所・逆光・明るすぎるところで使うのがおすすめ
実際の写真例
金沢の鼓門
石川県金沢市にある鼓門をApple ProRAWで撮影し、加工した写真です。
高岡の大仏
富山県高岡市にある大仏をApple ProRAWで撮影し、加工した写真です。
なばなの里の光るチューリップ
三重県桑名市ナガシマリゾートのなばなの里内の光るチューリップをApple ProRAWで撮影し、明るさを調整した写真です。
加工するならApple ProRAWはぜひ使っていくべき!
Apple ProRAWはデメリットもありますが、素人の僕でも写真を良い仕上がりにできるすばらしい機能と感じています。
無加工だとデータ量の多いだけの写真になってしまいますが、加工する場合はマジで理想の調整ができるんですよね。
僕がApple ProRAWを知ってからは通常の撮影では満足できない体になってしまいました笑
もしこれまでにApple ProRAWを使ったことが無い方はぜひ試してみてください!
Proモデルを持っていない方は、これを機にProモデルを購入してみるのもアリです
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